インターネットのおかげで個人輸入が簡単にできるようになりました。ただ最初の頃は、注文したが商品が届かない、偽物が届いた、破損・欠品などの対応してくれないなどの問題が多かったです。
それに比べると最近は日本から注文できるように日本語表示にしたり、日本人のカスタマーサービスを付けたりするサイトも出てきて、安心に買い物ができるサイトが増えています。
海外通販を利用するメリット
日本で手に入らない商品を入手できる
お気に入りブランドの海外のオフィシャルサイトでは、日本未発売商品が売られています。
また海外のフリマサイトでは日本では見たことのないような古着を見つけることができます。
また日本ではもう見つからない昔の日本製の車のパーツなどを購入し逆輸入することもできます。
日本で買うより安い
最近は内外価格差はほとんどなく、個人輸入すると送料や関税で逆に高くなってしまうこともあります。
しかし商品によっては海外から取り寄せた方が安い物もありますので、海外通販サイトで価格を確かめるといいです。
税金の面から言っても、国内で購入すると10%の消費税がかかるのに対し、海外通販の場合は課税価格1万円以下の場合は輸入関税・消費税がかかりません。 また個人輸入の場合は商品価格の6掛けの金額に対し関税と消費税がかかります。
正規のサイトで注文すれば偽物の心配がない
日本の楽天やアマゾンで並行輸入品として売られていたり、個人輸入代行サイトで販売されている商品でも、まれに偽物ということがあります。
しかし海外のオフィシャルサイト、例えばNike商品だったら nike.com から注文すれば偽物が届くことはなく安心です。
かかる費用
商品代金
商品価格はその国の貨幣で表示されています。
ドル、ユーロ、ポンドなどです。ドルには米国ドル、カナダドル、オーストラリアドルなどいくつかありますので注意が必要です。
為替レートは新聞などに書かれている取引所でのレートではないのでご注意ください。支払い方法によりますが取引所のレートより5%以上は高い(商品価格が高くなる)レートが適用されます。クレジットカードは支払って後で明細に計上されるまで日本円でいくらになるかわかりません。
Paypalを使うと支払う時に円建て価格がわかります。ただPaypalの為替レートは高いです。
最近は円建てで商品価格が表示されている海外通販サイトもあります。
税金
購入先の国の税金
アメリカのSales Tax、ヨーロッパのVATなどがあります。日本の消費税のようなものです。
これらの税金はその国の外へ発送する注文にはかかりません。ただ通販サイトによってはかけてくる場合がありますので、その場合は注文する前にそれらの税金を外すように依頼しましょう。
また注文代行業者を使うとこれらの税金がかかる場合があります。アメリカでは州ごとにSales Taxがかかるので、Sales Taxがない州の代行業者を使うといいでしょう。
輸入関税
日本の税関で輸入関税と消費税がかかる場合があります。
輸入目的(個人使用か商用か)、商品の金額、商品の種類、素材、原産国、発送元の国などにより計算が変わってきます。
関税は非常に複雑で情報量も多いので、ここでは海外通販利用時の関税に限っていくつかのポイントを箇条書きします。
さらに詳しいことが知りたい場合はこちらのサイトに詳しく書かれています。
- ・個人使用だと、課税価格1万円以下の場合は無税。
- ・個人使用だと、商品価格の60%の金額に対し税率がかかる。
- ・課税価格20万円以下の場合は簡易税率が適用される。
- ・課税価格20万円超えの場合は一般税率が適用される。
- ・靴は革が一部でも使われていると関税は1足につき30%か4,300円かどちらか高い方。また課税価格1万円以下の場合は無税は適用されない。
消費税
輸入商品にも消費税10%はかかります。ただし、
- ・課税対象額が1万円以下の時はかからない。
- ・個人使用の場合は商品額の60%の金額に対して消費税10%がかかる。
送料
日本へ発送する通販サイトでは注文時に日本への送料が自動計算されます。
大型商品などの場合は注文後に送料を計算して知らせてくる場合があります。そういうところは注文前に問い合わせで送料を確認してから注文すると安心です。
支払い方法
クレジットカード
ほとんどのお店は世界的に通用する、VISA、MasterCard、American Expressが使えます。
日本から注文できるところは日本のクレジットカードであるJCBカードが使えます。
購入先の貨幣で払う場合は、注文時に日本円でいくらになるかがわかりません。後で明細に表示されて初めて円建てでいくらかわかります。
Paypal
アメリカ発のオンライン決済Paypalは今や全世界で使えます。
オンラインでの買い物ではPaypalの方がクレジットカードより安全です。 商品が届かないなどの問題が起きた時にも対応してくれます。
あとPaypalを使うと注文時に円建てでの金額がわかります。ただ欠点は為替レートが高いことです。最終的に支払う円での金額はクレジットカードより高くなるでしょう。
発送方法
郵便
ebayなど個人売買の場合は郵便が使われることが多いです。
郵便のメリットは、小さくて軽いものは送料が安いことです。また関税がかかりにくいので、靴など関税率の高い商品を送る時に使われることが多いです。
宅配業者
大手の通販サイトは宅配業者を使います。世界的な会社であるUPS、FedEx、DHLなどが有名です。これらの会社で発送されても実際の配達は日本郵便やヤマトだったりします。
通関について
日本に入った荷物は税関で以下の手続きが行われます。
輸入できるかどうかの判断
以下のような法律に基づいて輸入できるかどうか判断されます。
- ・食品衛生法
- ・薬機法(旧・薬事法)
- ・銃刀法
- ・ワシントン条約
- ・化審法
輸入関税、消費税の課税
以下の条件次第で輸入関税と消費税がかかる場合があります。
- ・輸入目的 (個人使用かその他)
- ・商品価格
- ・商品の種類
- ・商品の素材
- ・商品の原産国
返品や交換について
返品や交換については購入先の通販サイトのポリシーによります。 注文する前に日本からの注文の返品は可能かどうか、またかかる費用を調べておきましょう。
トラブルの対処法
海外の通販サイトで注文した際に生じるトラブルとして以下のようなケースが考えられます。
- ・商品が届かない。
- ・違うものが届いた。
- ・破損して届いた。
- ・チャージ金額が違う。
トラブルが生じた際にまずできることは、購入先に連絡することです。ちゃんとしたお店でしたらだいたい解決してもらえます。
購入先との交渉で解決できなかった場合は、支払いに使ったクレジットカードやPaypalにチャージバック(クレーム)を出します。
そうすると仲裁に入ってくれます。必ず返金されるとは限りませんが、商品が届かず、購入先も発送したことを証明できないようなケースでは返金されるはずです。
日本からアクセスできない海外通販サイト
コーチ(COACH)のサイトを見たくて「coach.com」とタイプすると強制的に日本のサイト(japan.coach.com)へつながります。
本家アメリカのサイトを見たいのでグーグルで「コーチ アメリカのサイト」などと検索してもリンクは出てきません。
これはコーチが日本のIPアドレスをブロックしているからです。
このようなサイトは他にもあります。以下にそれらのサイトのリンクを張るので試しにクリックしてみてください。アクセスできないはずです。
アクセスできないサイトを見る方法
でもこれらのサイトでは「どんな商品を売っているのか?」、「日本との価格差はどれくらいなのか?」など興味ありませんか?
そんな時はVPNソフトを使うと見ることができます。
つまりアメリカのIPアドレスを使えばcoach.comはアメリカからアクセスしていると認識してアメリカのサイトへつなぐのです。
お薦めVPNソフト
VPNソフトは無料のものから有料のものまでたくさんあります。
海外通販サイトを見るだけでしたらスピードはそれほど重要でないので、無料ですが広告や制限付きのソフトで十分です。
ここでは有名な海外通販サイトが多いアメリカ、フランス、イギリスなどのIPアドレスを使えるVPNソフトを紹介します。
セカイVPN
日本の会社(インターリンク)のソフトなので安心です。料金は、最初の2か月は無料、その後は月1,000円。

NordVPN
サービスの安定性、使えるデバイスの種類、アクセスできる国の数など総合的に優れています。日本語サイトもあり。

HIDEme
